使用キット RG RX-93 νGUNDAM
製作 つくMoでbuild代表 つくし
作品名 νGUNDAM Psychoframe Activate
技術の挑戦!というキャッチフレーズに酔いしれ、思い切ってつくり始めたRGシリーズのνガンダム。私の模型づくりは、『自分らしさ』を取り入れてつくるのですが、完成度の高いRGシリーズに、そんなものを取り入れる事ができるのか、かなり頭を悩ませました。
この文章は、νガンダムが完成してから1年以上経ってから書いているので、当時を振り返りながら書いてみようと思います!時に過去を振り返る女つくしです!
テーマを決める!
当時は塗装で自分らしさを表現できる事ができなかったので、工作面で何かできる事をひたすら模索しました。ただね、このRGのνガンダム、観れば観るほど、そのままで十分にカッコイイんですよね(笑)。何を加えるべきなのか、引くべきなのか全く見えてこなかったんです。
そこで、もう一度『逆襲のシャア』を見返したり、設定資料やイラストをこれでもかと言うぐらい見返したりしていると、ある事に気づいたのです!なんかνガンダムの顔って媒体やシーンによって形がどれも違うような感じがしたんです。特にRGのνガンダムは当時と比べて、かなりアレンジが効いたデザインになってます。
もしかしたら、νガンダム自体が人それぞれいろんなイメージを持って観ているかもと思いました。
考えた末に、新しい武装をつくったり、形を変えて違うオリジナルMSにするのではなく、頭部は旧デザインに近づけ、サイコフレームを展開している状態を再現する事にして、私なりのνガンダムでありながら、誰が観てもνガンダムだねとわかってもらえるコンセプトにしました。
サイコフレームを展開させる!
サイコフレーム展開状態は、当時発売されたMGのνガンダムVer.Kaで再現されていたので、今回の作品に取り入れるのはかなり迷いました。しかし、プラ板クリアパーツや塗装以外でサイコフレームを再現させるのは、今後の作品づくりにも活かせるのではと、技術的なトライを兼ねて取り入れる事となりました。
ただ取り入れるだけでは芸が無いと思い、MGの資料やユニコーンガンダムを参考にRGの構造やデザインにうまくマッチできるよう、どこにサイコフレームを配置するのか、どうやって装甲が展開するのか、時間をかけてじっくり検討しました。
なので、サイコフレームの位置は本来の設定とは違う結果となりましたが、それこそ自分なりに考えた結果なので、今でも気に入っています。
サイコフレームの素材!
サイコフレームに煌きを与えたいと考えていたので、100円均一で手に入る『ネオンフレーク』を使用する事に。角度によってキラッとひかり、低単価なので気兼ねなく失敗もできます(笑)
ネオンフレークを貼り付けるだけでは立体的な表現が難しく、フレームが光っているイメージには遠かったので、同じく100円均一の透明レジンを使用してネオンフレークを閉じ込めます。1つ1つパテやプラ板を使って造形していきます。
実は頭部こそ苦戦した!
頭部のデザインは逆襲のシャアのポスター等で描かれる面長の旧デザインを取り入れ、少し近藤版のνガンダムが合わさったようなイメージでつくる事にしました。
はじめはRGのνガンダムをベースにヒサシを大きくしたり、あれこれ改造していたのですが、どうもしっくりこない(-_-;) νガンダムらしさから遠ざかっているような気がして、何度もつくり直したのですが、全くうまくいかず。
そこで、思い切ってHGシリーズのνガンダムの頭部をベースにつくる事にしました。頭部だけが全く完成せず、頭が無い状態が2か月続きました。
気づいて!ほぼ全身改造しています!
前回のエルメスで少し触れたのですが、1箇所を改造すると他の箇所も帳尻合わせが必要になるケースがあります。装甲が展開してサイコフレームが露出したイメージでつくったので、全身のバランス調整が必要となり、腰部の削り込みや延長、胸ブロックの大型化等、ほぼ全身のパーツの形状や出方が変わっています。
νガンダムの黒い部分は真っ黒?青みがかった黒?
νガンダムの大事な要素であるカラーリング。このカラーリングも曲者で、媒体によっては黒いパーツの色がそのまま真っ黒だったり、青みがかった黒だったり、なんならほぼ青かったりするんです。で、どれも良いんですよねぇ。どれも再現したいじゃないですか(笑)でも同じνガンダムを3体つくるのは避けたい!そこで取り出したるは、クレオスから発売されているミスターカラー、キトンブルーパール。
下地に黒を吹いてキトンブルーパールを乗せると、一見黒色のパーツに塗りあがるのですが、光加減によって青にもみえるんです。今回はこれが大発見でした!吹きすぎると、どんどん青色になるので注意が必要です。
完成しましたが・・・・・
なんやかんやで完成したνガンダムですが、実は展示会への出品を一通り終えた後、頭部を破壊したんですね(笑)完成した時は良いのができたかなぁと思ったんですが、やっぱり納得いかず。さらにサイコフレームのベースもレジンでつくったのですが、これも色が気に入らない。劇中のサイコフレームって緑が少し強い虹色のような独特な綺麗な色をしているのですが、私がつくったのはモロに緑色。
もうね、こだわり過ぎなのか未だにゴールが見えない。だた、頭部にいたってはRGのような丸みのあるデザインが主流となってきているので、時間があればもう一度RGベースで頭部を作り直そうと思っています。