StreetTable

 令和3年11月14日、兵庫県神戸市三ノ宮中央区で開かれたStreetTableにつくMoでbuild(以下つくMo)は『なに?からはじまる模型の世界』と題し、模型展示会とプラモデル製作体験会を開催しました。

 StreetTableは、一般社団法人リバブルシティイニシアティブが主催を務め、JR三ノ宮駅前にぎわい創出実行委員会が企画・協力し、『食と文化の発信』をテーマに、長期にわたり様々なアーティスト達を迎えて開催されたイベントです。

 このイベント、はっきり言ってしまえばプラモデルに全く興味が無いお客さんが大勢やってきます。もちろん、参加を決めた時からわかっていた事で、つくMoにとっては大きなチャレンジとなりました。

 これまでつくMoが参加したイベントは、当たり前ですがプラモデルの展示会でした。来訪する方は、そもそもプラモデルに興味があって訪れます。しかしStreetTableは、出店されているお洒落で美味しいごはんや、アート作品、音楽を求めてこられる方ばかりです。そこでプラモデルのイベントは成立するのか、不安要素がかなり強いチャレンジとなりました。

誰も興味を示さない最悪な事態!!??

 も十分に考慮しました。これは事実、他のイベントでも良く聞くお話です。その場合は、一日ただその場に立っているだけだと。しかし、自分たちの展示企画が全くの成果無だと、StreetTableの主催者や企画者も辛いところ。私たちもかなりのプレッシャーでしたが、主催の方たちもかなり心配だったと思います。

 そこまでの不安要素を抱えてでも、この展示会を誰よりも達成したかったのは、つくMo企画担当のマコト。つくMoは楽しい模型ライフを送る事と、多くの方にプラモデルづくりの楽しさを知ってもらいたい想いがあります。プラモデルづくりの楽しさを広めるならば、そもそもプラモデルに興味がない方にも楽しんでもらえるイベントや展示会を、自分たちで実施できる力が必要になると彼は考えていました。

どうなる当日?

 どうなるか、大丈夫か?主催者に迷惑かけてしまったのでは?と不安にかられて開催時間がやってきたのですが、お客さんどんどん来る。と言うより集まって来る。興味本位で観にきてくださった方が、展示物やパネルをゆっくり観てくれるので、みんな『なんだろう?』って感じで覗きに来てくれて。展示ではひたすらにプラモデルの説明。製作体験コーナーでは用意したプラモデルが次々に無くなり、何度も買い足しに行く事に。

休憩時間なんてあったもんじゃない。お客さんが来る、集まるのルーチン。順番にお昼だけはなんとか済ませて、すぐ対応に戻る。もともと18時には完全撤収の予定でしたが、撤収準備に入れたのは19時を回ってました。

大きな見どころとなった水槽展示

 は、子供からお年寄りまで大変人気なコーナーとなりました。StreetTableのようなイベントにおいて、誰もがわかりやすく楽しめる展示物を用意する事は重要と考え、製作リーダーにマ・カベを置き、自由研究シリーズのザリガニを主体に、ちょっと昔の特撮映画な雰囲気が出るよう、かなり綿密に打ち合わせを重ねて製作しました。

嬉しい誤算

 でした。いや、大誤算だったと言えます。まず、世代や性別全く関係なく多くの方が見に来てくれた事、プラモデルに興味をもってくれた事。私たちの説明にずっと耳を傾けてもらえたり。体験コーナーに参加してくれたお子さんが、作ったプラモデルでブンドドして私たちの側でずっと遊んでいたり。しっかり企画プランを練って取り組めば、どこでだってプラモデルのイベントは開催できるという大きな自信になりました。

 さらに嬉しかったのは、私たちが伊丹市等で開催している製作会に来ていただいた方が、StreetTableにも遊びにきてくれたこと。これには勇気づけられました。特にコンさんはバタバタしている私たちを見てられなかったのか、最初から最後まで手伝ってくれました。

 面白いコメントもいただきました。若い女性から、ガンダムの作品がもっとあっても良かったと。これは意外でした。ガンダムばかりの展示だと一般の方にとって、あまりわからない、偏ったものになるのではと最小限に留めたのですが、「『ユニコーン』や宇宙世紀のアムロやシャアが乗っているMS(モビルスーツ)なら、私たちの世代でも知っている人は多いので、きっと受け入れてくれますよ」と。

 そんなこんなで蓋をあけてみれば、足は棒になるは、しゃべり過ぎて顎は痛いわでかなりハードな一日でしたが、沢山プラモデルのお話もできて、つくMoでbuildにとっては大きな成果を得る事ができました。

お礼

 当日はたくさんの方にご来訪、私たちの活動にもご理解いただき、多くのお心遣いをいただきました。本当にありがとうございました。

 私たちが製作会や展示会を行っているのは、単にプラモデル好きが集まって交流するだけが目的ではありません。子供も大人であっても、人と会話する自信が持てなかったり、どう接して良いのかわからという方も大勢おられます。しかし、共通の好きな事を通してだと会話のきっかけも沢山あるので、そんな子供も大人も一緒に楽しい居場所づくりができると考えています。

 いただいたお心遣いは、そういった方々とも楽しめるイベントを実施するために使用する事をお約束いたします。

 この度は誠にありがとうございました。

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