ことば蔵と共同開催の理由は?どんなコンテストにしたかったのか。こと×プラコンテスト振り返り対談

振り返り対談!こと×プラコンテスト開催してみて

つくMoでbuild代表 つくし

つくMoでbuild企画 マコト

 2021年4月より開催された『伊丹市立図書館ことば蔵』と『つくMoでbuild』が共同して開催したプラモデルライターコンテストが同年10月に無事閉幕した。今回はコンテストを企画したつくMoでbuild企画担当のマコトとその代表であるつくしの対談をここに綴ってみる。

 どういった想いで開催されたコンテストなのか、葛藤があったのか、質問もいただいたのでこの場を借りて返答とさせていただきます。

開催してみてどうだった?

つくし-『こと×プラコンテスト』お疲れ様でした。今回は全25作品が集まるコンテストとなったけど、企画担当としては今回のコンテストはどうでしたか?

マコト-開催して良かったと思った。図書館の利用者からも評判が良かったというお話も耳に入ってきた事と、職員の方や投票してくださった方、作品を出してくださった方にも楽しんでもらえた様でしたので。

つくMoでbuild単独で開催もありだった?

つくし-早速ですが、いただいた質問の中であえて市と協力してプラモデルコンテストを行ったのは何故?というのがあったけど、元々つくMoでbuild単独で開催する事は考えてなかったの?市に企画書を提出したり、納得させたりかえって大変だったと思うけど?

マコト-単独での開催は真っ先に頭から外した(笑)この質問に答えるには、そもそもどんなコンテストを開催したかったのかを説明しなきゃなんだけど、僕たちつくMoでbuildの活動の中に、プラモデルユーザーを増やしたいっていう想いがあるでしょ。で、昨今はコロナの影響もあって、新規さんや出戻りユーザーの方が増えてきた。そんな方達ともプラモデルを楽しめるコンテンツをつくりたかった事が1つ。

つくし-もう1つは、プラモデルを上手につくる方だけが評価されるコンテストとは違う形のコンテストをつくりたいって言ってた事ね。

マコト-そうだね!プラモデルコンテストって実はいろんなところで開催されていて、例えばショップさんとか、有名なのだと模型雑誌が毎年開催しているものとか。そういったコンテストはやはり技術的な面を評価するものが多いなと思ってる。

僕たちがつくりたかったコンテスト

つくし-もちろんそういったコンテストを否定してるわけじゃないんだけど、ちょっと敷居が高いというか、いきなりは出づらいって思うのが本音かなぁ。

マコト-むしろそういった技術面で競争するようなコンテストは絶対に必要だと思っている。現に僕たちのコンテストにも、技術面に重きを置いた賞もある。僕たちの開催するコンテストは、言わば参加者にとって今後の試金石になるものであったら良いなと考えた。そこで、現状あるコンテストと差別化できればと。うちのコンテストで場慣れしてもらって、次はどのコンテストに出ようかって気持ちになってもらえれば嬉しい。

なぜ伊丹市立図書館との共同をとったのか

マコト-で、長くなったけどそういった事を考えていると、作品を出してくださる方にもちょっとした自信になってほしいとも思ったわけ。で、つくMoでbuildが単独で開催した場合、賞状はどうなると思う?

つくし-あっ!発行元がつくMoでbuildになる(笑)

マコト-そんな賞状誰もいらないよね(笑)たぶんなんの自信にも繋がらないと思う。そこで市立図書館の出番ってわけ(笑)

つくし-たしかに市立図書館と共同で開催したことで、一般票で決まる伊丹市民賞ができたり、ことば蔵賞があったり。他の賞状にも図書館の名前が入ってるよね!

マコト-そういった事が大事で、僕たちの好みだけで入賞作品を選んだのではなく、どの賞にも図書館職員の方の想いや、一般の方の想いが詰まったものになっている。きちんと公のコンテストの形式をとる事で、参加者にとっても投票者の方にも価値のあるコンテストにしたかった。

プラモデルコンテストになぜあれが必要?

つくし-次の質問。これは最初から最後まで色んな方から聞かれた(笑)

マコト&つくし-なんで作文があるんだ(笑)

つくし-これに関しては私の想いもあった(笑)

マコト-さっきも話したみたいに、ちょっと変わった切り口のコンテストにしたいってのがあった。どこを評価ポイントに置くかでそのコンテストのコンセプトが決まると思う。

つくし-で、プラモデルが好きという熱い気持ちを1番の評価ポイントにしたかった!

マコト-展示会とかに出ると、みんな自分の作品を熱く語るでしょ。そういった想いをそのままコンテストに持っていけないかと思って。

つくし-で、考えた結果、作文となりました!

マコト-いや~、思いのほか苦い顔されたね(笑)

つくし-でも終わってみれば、投票してくれた方からも作文があった事で作者の考えや想いがわかりやすかった。作品を選びやすかったとか、参加者からは書いてみたら楽しかったとかウケが良かったと思う。

マコト- 作文をお願いしたのはプラモデルを知らない方にもわかりやすく、投票する事が楽しいコンテストにしたかったし、皆さんの作品からプラモデルの楽しさを感じて欲しいという意図があった。ここから新たなユーザーも生まれれば良いなと思ってる。

面白いコンセプトだと言われた!

マコト-正直、途中で作文を外そうかなとも悩んだけど、モデルグラフィックスの方が面白いコンセプトだからこのままいけと(笑)

つくし-そういえばモデルグラフィックスのイベント案内で紹介してもらったよね。その時に担当から電話かかってきたとか言ってた事ね。

マコト-その時にね、ちょっと話したんだけどね(笑)作文は本当にあきらめかけてたから、後押しされた感じになった(笑)

つくし-私はあきらめるつもりは無かったよ!好きな事で子供も大人も一緒に楽しんだり競えるコンテストにしたかった!

マコト-おかげで板挟みだったよ(笑)でもつくしのその考えには僕も賛成だった。

つくし-応募作品がゼロだったらどうしようって、ずっとぶつぶつ言ってたもんね(笑)投票が始まった時も、「投票数ゼロだったらどうしよう」って言いながらウロウロしたり(笑)あれは邪魔(笑)

マコト-結果的に投票箱2杯分も集まったから良かったよ(笑)賞も5つ用意できた事で技術面であったり、想いであったり、アイデアであったり、いろんな評価ポイントを細分化して設けれたのも良かった。

つくし-アイデア賞に関しては、図書館側の配慮で『つくMo賞』て名前にしてくれたのも嬉しかった。マコトさんは反対してたけど(笑)

マコト-せっかくの賞なのにうちの名前が入ってしまって、嫌な気持ちにならないか心配なんだよ💦

参加者の方たちとつくりあげたコンテストをもっと共有したかった!

つくし-さて、最後の質問は私からです。本当はコンテストを通じてやりたいこともあったって言ってたけど。

マコト-そんな大層な事ではないんだけど、参加者みんなで集まってワイワイしたかった。作品を出して終わりじゃなくて、参加者と僕たちで1つのコンテストをつくりあげた事をもっと共有したかった。ただ、コロナの関係で断念したんだけど、今年はそこまでやりたいと思っている。

つくし-という事は第二回こと×プラコンテスト開催!

マコト-開催するつもりで動いている。まだ確約はできないけど、今年は図書館ことば蔵も10周年企画をやるつもりだし、連動して『第2回こと×プラコンテスト』も開催できればと思ってる。

つくし-長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。以上がこと×プラコンテストの振り返りでした。自分たちでしゃべって記事にして、ちょっと照れる部分もありましたが、皆さんも第二回こと×プラコンテスト開催に向けて準備お願いします!

マコト-今回のこと×プラコンテストの作品もこのホームページで紹介させていただいています。どの作品も想いのつまった作品ばかりで、僕たちも大好きな作品達です!こちらも是非ご覧ください。

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