プラモデル製作会やイベントを行っていると、「プラモデルつくってみたいけど、何を買って良いかわからない」という声を良く聞きます。確かにお店に行くと沢山のプラモデルがところ狭しと並んでいて、わくわくする反面、もし完成できなかったらどうしよう(-_-;)という不安もありますよね。そこで今回は初めてプラモデルをつくる方におすすめできるプラモデルを10種類紹介!
沢山の初心者をみてきた!
プラモデルの製作体験も数多く行った中で、完全完璧に初めて!という方を多くみてきました。なので、ここで紹介するのはこれまでの経験から、これだったら大丈夫というものを選びました!さっそく紹介に入っていきたいところですが、プラモデル製作に必要な道具を3つ紹介したいと思います。なぜかって。それは本題のプラモデル紹介の項目で知っておいてほしいからです。あせらずお付き合いください♪
プラモデル用ニッパー
パーツを切り離す際に必要になるのが『プラモデル用ニッパー』です。プラモデル専用というのが大事で、配線や金属線を切るためのニッパーではプラモデル製作においては使い勝手が悪いので気をつけてください。
デザインナイフ
ニッパーでパーツを切り離した時に、ちょっとだけ出っ張り(写真赤枠)が残る事があります。この出っ張りが邪魔してパーツ同士がきっちりはまらなく場合があるので、デザインナイフを使って綺麗に取り除く必要があります。ただし切れ味がかなり良いので、扱いには注意が必要。爪切りを代用する方法もあります。
接着剤
航空機や車、船、戦車のプラモデルをつくる時に必要となるケースが多いかと思います。
それではプラモデルは全く初めて!何を買って良いかわからない!そんな方におすすめのプラモデルを10種類紹介させていただきます!※おすすめ度の★はあくまで初心者の方におすすめできるかの度合いで製品の良し悪しを現したものではありませんので、あらかじめご了承ください。
バンダイのポケプラクイック。
おススメ度★★★★★道具不要!
これは本当に簡単です!パズルのような感覚で組み立てができる事と、もし間違ってパーツを取り付けようとしても、正しい場所に正しくパーツを取り付けないと組み立てれない仕組みになっています。『間違ったらどうしよう』という不安を感じる事はほとんどないかと思います。パーツ数も少なく、初めてのプラモデルでも10分ぐらいで組み立る方もいました。お値段もお手頃なシリーズで、完成もかなり可愛いです。
ヒトカゲだけでなく、続々と新しいポケモンも増えているので、コレクション性もあって作って集めて楽しいシリーズです♪
バンダイのポケプラ。
おススメ度★★★★★道具不要!
先ほどのポケプラクイックにもう少しパーツ数を増やしたのがポケプラ。クイックとの違いは、組立てたキャラクターに多少ですが可動する部位やポージング用のパーツがあります。その為、ポーズもある程度好きなものに調整ができます。パッケージ写真と完成見本の腕のポーズが違うのはその為です。感覚的にはポケプラクイックよりプラモデルらしい組み立てが味わえます。ポケプラクイックよりパーツ数も多少多いですが、道具も不要でプラモデルがどういった物か知るにはちょうど良いやさしさかと思います。
アオシマの楽(らく)プラ。
おススメ度★★★★★ニッパー必要。デザインナイフあった方が便利。
アオシマ社から展開されている自動車シリーズの一つ。パッケージに初心者マークと『楽』と銘打たれているだけあって、楽に楽しく組み立てれるプラモデルです。初めてプラモデルをつくった小学5年生の女の子はおよそ3時間ほどで組み上げていました。注意点は小さいパーツがあるので無くさないことです。このシリーズはパーツ数もかなり抑えられ、カーモデルは難しいというイメージを見事に払拭したプラモデルです。
フジミ模型の自由研究シリーズ。
おススメ度★★★★★道具不要!
フジミ模型の人気シリーズ。『自由研究』と銘打っているだけあって、完成すると羽がどこから生えているか、関節がどうなっているのか、一目瞭然のリアルな完成になります!道具も不要で、パーツは手で簡単に切り離せます♪楽しくなってポンポンどんどん外していくと、どの足をどこにつけるのか迷子になります(笑)説明書通りに進めていきましょう♪ひと箱に二体分入っています♪注意点は・・・ご家族に虫が苦手な人がいないかどうかでしょうか(笑)他にもザリガニやカマキリもラインナップされています!
バンダイのイマジナリースケルトン。
おススメ度★★★★☆ニッパー必要。デザインナイフあった方が便利。
一見ややこしいようにみえますが、こちらも組み間違いが起こりにくいように、間違った組み合わせでパーツをはめようとしても、はまらない工夫がされています。完成すると博物館で展示されているリアルな骨格モデルをそのまま手に取れると言っても過言でないものになっています。ちょっと大人っぽい雰囲気のプラモデルですが、お値段がなかなか。そこを踏まえると初めての方には★3といったところでしょうか。しかしながら、組み立ての簡単さと完成した時の満足度からみて、今回は★4にさせていただきました!
バンダイのガンプラエントリーグレード。
おススメ度★★★★☆ニッパーとデザインナイフあったほうが便利。
バンダイの代表的なプラモデルといえばやはりガンプラではないでしょうか。1980年に誕生したガンプラは、現在に至るまで様々なシリーズが発売されました。その時において新しい技術がガンプラに反映され、特に腕や足等の可動技術の発達が凄く、もういろんなポーズが可能です!このエントリーグレードも1000円前後でありながら、プロポーション、可動、がかなり高いレベルでまとまっているかと思います。気になる組み立てですが、初めての方だとちょっと苦戦するかもです。まずパーツ数ですが、先に紹介したポケモンよりは多いです。また、たくさん可動するという事は、『動くギミック』をつくるという事でもあります。製作体験会でも、ちょっと組み間違いが出ていました。とは言え最終的に完成できたので、小学生中学年あたりからのお子さんであれば、お一人でも組み立てれるかと。できるなら、誰かと一緒に組み立てると最後まで楽しく組み立てられるかと思います。大人の方でも作り応えを充分に感じる事ができるプラモデルです。※ニッパーとデザインナイフは基本的に不要ですが、あった方が便利です。
バンダイのSDガンダムワールドヒーローズ。
おススメ度★★★★☆ニッパー、デザインナイフ必要。
こちらはガンダムの頭身を縮めたSDガンダムと言われるシリーズ。小さいながらこちらも可動する部位が多く、コレクション性も高いものになっています。大きな特徴として、SDガンダム特有の『遊ぶギミック』も用意され、背中のパーツが変形したり、形態変化が可能なモデルもあります。また、同シリーズの別キャラクターとの組み換えができる等の拡張性もあります♪デザインが複雑な分、組み合わせる向きを間違ったりする事もあったので、早く完成させたい気持ちをグッと抑え、落ち着いて説明書を読んでつくると特に難しい箇所はないかと思います。
バンダイのHG水星の魔女。
おススメ度★★★☆☆ニッパーとデザインナイフ必要。
バンダイがガンダムを中心に展開するHGシリーズ。その中でも『水星の魔女』に登場するMS(モビルスーツ)と呼ばれる機体のプラモデルは説明書も読みやすく、組み立て自体は難しいものではないかと思います。注意点はパーツが小さいため、慎重に切り出してください。その際、道具紹介で説明したでっぱりができるので、デザインナイフで綺麗に切り落とす作業が必要です。また、関節部パーツの組み間違いにも注意が必要です。こちらも可動ギミックがあるので完成後のポージングもばっちり決めれます!このHGシリーズはガンダムだけでも様々な種類があります。コレクション性も高く、ガンプラが好きな人達からも長年支持されているシリーズです。
ハセガワのメカトロウィーゴ。
おススメ度★★★☆☆ニッパー・デザインナイフ必要。接着剤は付属フィギュアに必要。
ハセガワより発売されているオリジナルメカのプラモデル。愛くるしい姿にプラモデル愛好家以外にも多くのファンがいます。つくしが初めて作ったのもこのプラモデル。パーツを組み合わせる時に向きがあってるか注意が必要だそうです。写真は1/35シリーズですが、ひと箱で二体入っているので、家族や友達と一緒につくっても楽しめると思います♪カラーバリエーションも豊富にあるので、他のメカトロウィーゴと組み換えてオリジナルカラーなんて事もできます。人型のフィギュアも付属でついてきますが、腕等をくっつける時に接着剤が必要です。
ファインモールド紅の豚シリーズ。
おススメ度★☆☆☆☆ニッパー、デザインナイフ、接着剤必要。
ファインモールドからジブリ紅の豚シリーズ。今やファインモールドを代表するプラモデルとも言えます。ニッパー、デザインナイフ、接着剤と先に説明した道具をフルに使用します。各パーツが小さく、切り出しとパーツを組み合わせる作業がちょっと難しいです。また、水転写式スライドデカール(水に浸してから本体に貼り付けるシールの一種)と言った特殊なシールがあります。写真の通り、このデカールを貼らなければ、赤一色。プラモデル未経験の方にはちょっと敷居が高いかもしれません。しかしながら、付属する主人公ポルコのフィギュアも完成度が高く、飛行機そのものも素晴らしい出来です。説明書には作り方だけでなく、サボイアS.21についてのストーリー(解説)も描かれ、『つくる』という事にどんどん引き込んでくれます。ジブリが好きでチャレンジ精神豊富な初めての方におすすめしたいプラモデルです。
以上、初めてのプラモデルおすすめ10選でした。
イベントや模型教室で初めてプラモデルをつくるという方は、飛行機や自動車を選ぶ傾向が強かったです。お子さんであればポケモンを選ばれる事が多いですね。ポケモンはやはりゲーム人気からくるようで、アニメや漫画、なにより『食』の分野にまで広がっているので目にする事が多く、小さい頃から見慣れていると言ったところでしょうか。子供も大人も普段親しんでる物の方が『理解しやすい』、『とっつきやすい』という事のようです。まずはそんなところから始めてみるのも良いかもしれません。さて、最後にプラモデルの一番の注意点を書いておきます。それは、すぐに完成できるものではありません。ここまで紹介したプラモデルは割と早くに完成できる物もありますが、基本的には時間がかかるものです。逆にゆっくり丁寧につくっていけば、同じプラモデルでも不思議と完成度が違ってきます。是非、『つくる』という楽しみとゆっくり向かい合ってください♪ここまで紹介したプラモデルの中にあなたの作ってみようかな?という背中を押せるものがあれば幸いです。それでは良き模型ライフを!