builder name えー 使用キット 旧キット60分の1スケールRX78ガンダム
近年、一部のマナーが悪い大人による『プラモ隠し』が行われていると耳にしました。
これは店頭に置かれている商品を、転売目的で棚の裏や奥へ意図的に隠す行為ですが、これを聞いて私は憤りと同時に、何やら懐かしさを感じたものです。
というのも、私は子供の頃プラモ隠しの常習犯だったことを、ここに告白するからです。
当時はインターネットという言葉などまだ存在せず、新商品の情報は、CMかコミックボンボンが私たちにとって全てでした。
いつ新商品が入荷されるのか分からないため、私は町の小さな文房具屋さんの一角にある模型コーナーを足しげに通ったものです。
いつもお店では置物のようにお爺さんが鎮座しており、小さな罪人が目ぼしい商品を発見すると、度々犯行は繰り返されました。
そもそもなぜ隠すのか？
それは単純にお金が足りないからです。
でも欲しい。
しかも2度と手に入らないかもしれない。
その思いから、次のお小遣いがもらえる日まで、お爺さんの目を盗んでは棚の裏へお宝を隠したものです。
それからは毎日のようにお宝の安否を確認し、待ちに待った月末、財布を握りしめてお店に行くと・・・
昨日まで確かにあったお宝が無いではありませんか！？
私は、何と酷いことをする爺さんなんだろうと逆恨みしました。
しかし今思えば、近所の悪ガキ達の間でプラモ隠しは横行しており、きっと他の子に強奪されていたに違いありません。
お爺さん、あの時は恨んでごめんなさい。
では、もう30年以上も前の事ですし、私の犯行は時効成立ということでご容赦ください。
当時私が隠したきり、ついぞ購入することは無かったRX78ガンダムを思い出の分だけ格好よく制作しました。
以下は昨年の『ザクとガンダムと私』を読んでいただけた方へ
あの時私がガンダムを手に入れていたら人生が変わっていたかもしれない笑