HG1/300熱血最強ゴウザウラー。合体、変形、分離をプラモデルで再現。組みやすさとの両立!

 エルドランシリーズにおける第3作目の作品として登場した熱血最強ゴウザウラー。恐竜をモチーフにした3機のザウラーロボ、マッハプテラ、サンダーブラキオ、ランドステゴが合体する事でゴウザウラーとなる。アニメが最終話を迎えたのが1994年。全51話で構成されたストーリーは、『心の力』をテーマにしており、子供向けでありながらシリアスな展開も少なくなかった。そして番組終了から24年が経過した2018年に、バンダイからHGとしてキット化。ファン待望のプラモデルをここに紹介したいと思います。

まずはザウラージェットから作る。

ゴウザウラーの戦闘機形態。劇中では、敵対する機械化帝国が暴れる現場に急行する際に活躍する。一度だけではあるが、敵機を撃破した事もある。この形態から、3機のザウラーロボに分離したり、ゴウザウラーに変形する。

このキットの1つの特徴が、合体後のゴウザウラーから作るのでなく、3機に分離したザウラーメカから作るわけでもない。劇中の設定を意識しているのか、このザウラージェットから作る事になる。ザウラージェットから作るという事は、一番の見せどころのゴウザウラーが後回しとなる。これはある意味、バンダイの『各形態もみてほしい』という自信ともとれる。

3機のザウラーロボ。

HGゴウザウラーは、プラモデルでありながら3機のゴウザウラーロボの合体が再現されている。昨今はガンプラや『プラモデルメーカー』としての印象が強いバンダイですが、そもそもは玩具メーカー。こういった『合体メカ』も多数世に送り出してきただけあって、このゴウザウラーにもその技術が遺憾なく発揮されています。腕や足等を形成するので、必然的に小さくなる3機のザウラーロボですが、プロポーションにおける特徴も再現されているので、小さくとも十分に『観れる』かと思います。

マッハプテラ

主人公である峯崎拳一が乗り込むマッハプテラ。ゴウザウラー合体時は両腕と背面のウイングを構成する。

この時点でお気づきかもしれません。HGゴウザウラーはアニメ絵と比べ、ディテールが多く追加されています。より『模型映え』するデザインにブラッシュアップされています。こういった表現は当時のガンプラからみられ、『イラスト』と『立体物』を分けてデザインする事は、今や当たり前になっています。

サンダーブラキオ

朝岡しのぶが乗り込むサンダーブラキオ。ゴウザウラー合体時は脚部に変形。

この角ばった脚のデザインがすごくカッコイイ!キャラクターとしての力強さと、メカとしてのデザインが立体物としての魅力を高めています。

ランドステゴ

主人公の親友、立花浩美が乗り込むステゴザウルス型のザウラーロボ。ゴウザウラー合体時は、頭部、胴体、ザウラーシールドに変形。

気になる顔立ちですが、小さいながら立体感があります。写真は素組みの状態なので、ここから墨入れを施す事で、より引き締まった顔になりそうです。

クリアパーツが綺麗なシールド。こちらも特別な事は何もせず、素組みの状態。クリアパーツ内のラインが、デザイン性を高めています。

熱血最強ゴウザウラー

全体的なシルエットは細身のデザインでありながら、出るところは出るといったケレンミがある姿になっている。劇中の力強さも感じる事ができます。

これだけの構造を用いているが、可動範囲は割と広い。ポージングも比較的、自由に楽しめます。

これだけの構造を持つプラモデル。つくりやすいのか?

注意点は、組み立てる時のパーツの向き(方向)。ここはしっかり説明書を確認して、注意しながら作る必要があります。

作っていく過程で、ややこしいとか、理解が難しいといった事は無かったです。ただ、パーツ数も多い分、細かい作業が続くパートがあった事も事実。すぐ完成させるとセッカチにならない事。あせらず、つくる事をゆっくり楽しむ事が、このゴウザウラーとの付き合い方。ゴウザウラーに限らず、ほとんどのプラモデルに言える事かもですね。

コツはガイドもしっかり読むこと。

最近のプラモデルの説明書は、組み立てが淡々と掲載されているだけでなく、実際に組み立てる時のコツのような事がガイドで示されています。このガイドもしっかり読めば、迷う事なく作っていく事ができます。

作った後も楽しめる。それがHGゴウザウラー。

ザウラージェットからゴウザウラーに変形、三機のザウラーロボに分離、そしてまた合体と、作ったあとも様々な表情をみせてくれるので、遊べる要素が非常に高いプラモデルだったと思います。立体物としてディテールが多めに施され、ケレンミ溢れるデザインとなったHGゴウザウラー。パッケージで持つイメージよりも充実感は高かったです。おススメできるプラモデルですので、迷っている方は是非手に取ってください。

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